ストーリー


山中産業の開発力

~お客様のご要望を、お客様と共に確かな形にします~

問題の中にモノづくりの種があります。

ティーバッグの夜明け、フイルター素材に合成繊維織物、形状に三角型を国内で初めて採用した。

 今や私たちの生活にすっかりなじんでいる三角錐のテトラ型ティーバッグは、山中産業が考案・開発したものです。それまでのティーバッグは、紙製の平バッグでした。しかし、紙製のティーバッグで入れたお茶は紙臭が残り、お茶本来の味を引き出すことはできませんでした。

 長年にわたり繊維産業に携わってきた私たちは、ティーバッグの素材にナイロン繊維を使えばおいしいお茶が楽しめるのではないかと考え、開発に取り掛かりました。試行錯誤の末に完成したのが、紗織物(メッシュ)のフィルター「ティーロード」です。「ティーロード」は紙や不織布に比べ目開きが均一で優れた抽出性能を発揮します。さらに、ティーバッグ内で茶葉がもっと大きく開くように形状も工夫いたしました。テトラ型のティーバッグです。三角錐の空間で茶葉がしっかりと広がり、よりおいしいお茶が抽出できるようになりました。

 これらの素材や形状の開発を手がけていた頃、お客様がタグと糸のついたティーバッグを製造するには非常に高価な機械が必要でした。しかし、私たちがタグと糸を取り付けたフィルター製品をお客様に供給することにより、お客様にとって比較的安価な機械でタグ付ティーバッグを製造することができるようになりました。

 「ティーロード」の発売当時、価格は紙の約10倍。飲用フィルターにおける紙とそれ以外の素材を用いた製品の割合は97:3で、「売れない」という声が圧倒的でした。それでも私たちは、いいものは必ず受け入れられるという信念と、良質のお茶を手軽に味わっていただきたいという思いを胸にチャレンジしてまいりました。今、店頭にはメッシュティーバッグやテトラ型ティーバッグが数多く並んでおり、私たちの挑戦が間違っていなかったことを証明しています。


多様なニーズにしなやかに対応します。

コーヒーバッグに新風・・・・。多様なニーズにしなやかに対応します。

 「お茶のフィルターが開発できるのなら、コーヒーもできるでしょう。」コーヒー用フィルターの開発は、お客様のそんな一言から始まりました。ご期待に応えるべく素材メーカーと共に試行錯誤を重ね、紙製フィルターに比べ6倍の密度を持つ超極細繊維を使用し、コーヒーの微粉末を通さず、コーヒー豆に含まれる余分な油脂分も除去できる不織布フィルター「コーヒーミラクロン」の開発に成功したのです。

 「コーヒーミラクロン」を用いたコーヒーバッグはヒットしましたが、お客様からはもっと本格的なレギュラーコーヒーを簡単に楽しみたいとの声が強くなり、カップにセットするだけでドリップコーヒーが楽しめるドリップバッグを新たに開発、市場に送り出しました。

 「コーヒーミラクロン」とドリップバッグの機能の相乗効果により、コーヒー本来の雑味のない風味が手軽に楽しめるようになりました。

 さらにお客様のご要望に合わせて上置き式を含む様々な形状のドリップバッグの開発を手掛け、お客様の専用製品を創り出すことに腐心すると同時に、安心して製品をお使いいただけるよう、最終製品の産業財産権取得にも協力させていただいております。


技術力とネットワークを最大限に活かします

大手企業と・・・。技術力とネットワークを最大限に活かします。

 私たちの製品開発には、1950年に西陣織のメーカーとして創業以来、今日まで培ってきた技術とネットワークが活きています。繊維加工メーカーとしてのノウハウは、さまざまな繊維素材のフィルター開発につながっています。ナイロン、ポリエステルを用いたメッシュフィルターは、リボン加工の経験から生まれたものです。また、和装裏地の裁断で用いていた超音波技術は、飲用フィルター製造に欠かせない重要なものとなっています。さらに、繊維メーカーをはじめとする素材メーカー、協力会社、そしてお客様との信頼関係に基づいた綿密な連携は、新しい技術の吸収や製品の共同開発に活かされています。お客様の声を何よりも大切にしながら、蓄積された技術力と幅広い情報力を駆使する山中産業から、次はどんな製品が生まれてくるのか、どうぞご期待ください。


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山中産業 -飲用フィルタとラッピング資材の企画・製作-

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